「子供たちに日本で臓器移植を・・・」

　昨日24日は、
丈一郎の一周忌でした。
見てのとおり、救う会、学校関係者、クラスメイトの方々などたくさんお参りに来て下さいました。
そして、たくさんの励ましのお手紙やメールも頂きました。
本当にありがとうございました。

一年前、残された私たち家族は、
丈一郎のいない生活を送っていけるのか、悲しみに耐えていけるのか、あの時は本当に不安でした。
でも、色々な方に支えられ、励まして頂きながら、あっという間に一年を乗り越えることができました。そして、やっと笑うことができるようになりました。

私たちは本当に周りの方々に、恵まれていることを実感し、感謝しながら日々を送っています。

もしかしたら、丈一郎がいるときからそうだったのかもしれません。
でも、丈一郎の病気や死を経験したことで、それに気づかされたのです。

また、命日に合わせるように、頑張った丈一郎の闘病記を出版することもできました。
「はる書房」さんをはじめ、いろんな知識を提供してくださった皆様方のお陰で、
こんなにも早く形として実現させることができました。

その上、全国の書店に置いていただいたり、西日本新聞に記事として掲載もしていただきました。そのようなことは、夢にも思っておりませんでしたので、
今でも全く実感が沸いてこないのが正直な気持ちです。

闘病記を執筆される方は多くいらっしゃるそうですが、書店で販売されるような流通は、なかなかしていただけないことも知りました。

そんな中で、国会は以前にも増して、命に対する審議など出来るような状況では無く、
その間も丈一郎と同じ病気で命を落としてしまう方がたくさんいます。
本を出版したりはしたものの、
実際は何も変えられない自分自身に歯がゆい思いです。

皆さんがいつも思って下さっている気持ちは、丈一郎に必ず伝わっていると思います。
いつも家にいるわけでは無い様ですが（？）、戻ってきたときは頂いたものをいただきますね。
本当にありがとうございました。